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Channel: 絵画指導 菅野公夫のブログ
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風景画の構図の良い悪い

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構図の良い悪いについてワンポイントご紹介します。

まず、悪い例を二つ。

 

これは、何がいけないでしょうか?

まず、一つ目は、一番目立つ建物がど真ん中に来ています。
これは、身動きできない構図と言います。私は日の丸と言っています。

二つ目は、その建物が端すぎます。これも見るべきものが左に偏りすぎています。
建物よりも、中央の草の辺りが見せ場になってしまいます。
もし、主役が違うなら、後ろの建物は、邪魔ものになってしまいます。

では、良い例を二つ

 

これは、どちらもメインの建物を中心から外しています。
そのことによって、少し動きが生まれます。
日の丸現象のような身動き取れないものではなく、左右の面積を変えることによって、自然さがあるのです。

左右が丁度同じ面積というのは、そういう作者の意図が感じられるのです。
すこし、違う方が自然なのです。


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