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Channel: 絵画指導 菅野公夫のブログ
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つきみ荘絵画講座

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今日は、月に1度のつきみ荘絵画講座の日でした。

先月までは、デッサンばかりしていましたが、今日は、水彩画の色塗り体験をしてもらいました。

これは、私が描いて見せた参考例です。



塗り絵から始める水彩の風景画という本を私が出版しましたが、その中の一枚を使いました。

空と黄色い原っぱと手前の草原とを大きく下塗りし、その後から、木や草などの植物を描き込む方法を教えました。

木や草の間から見える空や原っぱは、後から描くと奥へ治まってくれないので、最初に下塗りをしてしまうということを教え、
空気遠近法の理論も同時に教えました。

素人は、物の前後関係が描けないので、これを教えないと空間がめちゃくちゃになります。

また、これは子供の絵と大人の絵の違いでもあると教えました。

色の遠近法です。遠いものほど空気のカーテンが厚くなると思えば良いのです。

子供はそんなことは考えません。だから、遠くの物も近くの物も同じ色で塗ります。
そこが大人の絵と違うということを話しました。

遠くの林も近くで見れば緑です。しかし、遠いために空気のカーテンがかぶさるので、青っぽく見えます。
遠くの物は、その物の色に青が混ざると考えると良いと思います。

青と言っても地味な青です。グレーの混ざった青と言えば、いいでしょうか。
この絵の林は、ウルトラマリンやプルシャンブルーが混ぜてあります。もちろん黒も混ぜてあります。
ウルトラマリンやプルシャンブルーも、そのままだと彩度が高いですから、地味にするために黒や白を使います。




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